Essential一世一代の名機、Essential Ph-1。
ハードウェア性能は今でも現役として使えるほどだが、OSアップデートは昨年で終了。
結果的にAndroid10までが公式リリースとなっていました。
しかし、こいつをこのまま眠らせておくのはもったいない!!!
というわけで、Android11相当のLineageOS 18.1(現時点での最新)を入れたので、
手順をメモっておきます。誰かのお役に立てれば幸いです。
【前提】
1.環境
ケース1 Windows機 (Windows10 Home):失敗
ケース2 Mac (Big Sur 11.2.3):成功
ファームウェアの焼きこみは、あくまで自己責任でお願いします。
環境などの差異により、同じ手順でやっても失敗する可能性もあります。
失敗には、文鎮化のリスクも伴いますので、ご理解のほどよろしくお願いします。
(補足)
作業開始時のEssentialの充電は30%でした。(バカなのか勇敢なのか
fastbootモード中は充電LEDが消えるので若干不安でしたが、給電は継続していたようです。
2.大筋の手順
日本語でいろいろ解説してくれているサイトもあったが、
大筋はLineageOSのwikiに従った。
3.具体的な手順 Windows編(結果は失敗。ググり倒したが、全然解決せず)
(1)必要なもの
・SDK Platform-Tools
・EssentialのUSBドライバ
・LineageOS のイメージ
・LineageOS を焼くためのリカバリイメージ
(手順内で必要になったタイミングで用意すれば問題ない。
それぞれダウンロードには数分しかかからなかった。
こんな計画性のない自分でもできるくらいには簡単な手順だった。)
(2)PCに、adbとfastbootを導入する
① SDK Platform-Tools というデベロッパ向けに公開されているツールをインストール
ここでは、Windows向けの手順なので、Windows向けのパッケージをダウンロードした。
※ZIPファイルなので、インストーラなどは動かず、
任意の場所に解凍するだけで大丈夫だった。
② adb, fastbootのコマンドを使えるようにするため、実体にパスを通す
解凍したフォルダにパスを通す。
システム→システムの詳細設定→環境変数→Path→新規
→解凍したフォルダのパスを入力→OK
③ Powershellを立ち上げる
④ コマンドを入力して、以下のようになったら成功。
> adb version
Android Debug Bridge version 1.0.39
Revision 3db08f2c6889-android
> fastboot --version
fastboot version 3db08f2c6889-android
★パスが通せていなかったりすると、「コマンドがありません」みたいになる。
(3)Essential の OEMロック解除 と USBデバッグ を有効にする。
この手順は、PCではなくEssential側でやる手順。
①開発者オプション開放
設定→デバイス情報→ビルド番号を連続タップ
をやって、開発者オプションを開放する。
設定→システム→開発者オプション
から、
OEMロック解除(ブートローダーによるロック解除を許可する)をONにする。
USBデバッグ(USB接続時はデバッグモードにする)をONにする。
(4)デバッグモードの動作確認をする。
EssensialとPCを接続する。
PC側で接続を認識した音が鳴ったら、Powershellで次のようにして動作確認。
> adb devices
List of devices attached
xxxxx(シリアル番号) device
と表示されたら、PCからEssentialを制御できる準備ができている。
★補足
xxxxx(シリアル番号) unauthorized
と表示される場合がある。この場合は、Essential側に
「USBデバッグを許可しますか?」みたいなメッセージが出ているので
「OK」を押す。
> adb reboot bootloader
ここから、本格的にPCからEssentialを制御していく。
まずは ↑ のコマンドで fastbootモード にする。
写真は撮り忘れたが、Essentialが明らかにそれっぽい状態になる。
> fastboot devices
xxxxx(シリアル番号) fastboot
↑ がちゃんと表示されたら、fastbootモードの端末としてPCに認識されている。
★ ↑ が表示されない場合がある。その場合は、ドライバがインストールされていない。
adbの端末として認識するためのドライバと、fastbootの端末として認識するためのドライバは、どうやら違うらしい。
sourceforgeから、ドライバをダウンロードする。
★★★これ以降の手順は、いよいよ文鎮化するかもしれないので注意★★★
(5)ブートローダ#1をアンロックする。
> fastboot flashing unlock
OKAY [ 0.069s]
Finished. Total time: 0.070s
コマンド自体はすぐに終わるが、Essential側で少しだけ時間がかかった。
初めてで不安だったが、待ったら大丈夫だった。
この時点でEssentialが再起動してしまうので、再度初期設定→USBデバッグ有効にする手順が挟まる。(めんどくさ
(6)ブートローダ#2をアンロックする。
> adb reboot bootloader
> fastboot flashing unlock_critical
OKAY [ 0.072s]
Finished. Total time: 0.070s
※この手順は必要かわからない。Windows機で失敗している中で、試行錯誤の一環で実施した。
この時点でEssentialが再起動してしまうので、再度初期設定→USBデバッグ有効にする手順が挟まる。(めんどくさ
(7)とうとう、焼きこむファイルを用意。
↑ から、
・lineage-18.1-20210607-nightly-mata-signed.zip - OS本体
・lineage-18.1-20210607-recovery-mata.img - 焼くためのリカバリイメージ
をダウンロード。
(8)まずはリカバリイメージから焼く【ここで失敗】
(> adb reboot bootloader )
> fastboot flash boot lineage-18.1-20210607-recovery-mata.img
↑のコマンドが、通らなかった。まったく。うんこ。
エラー1:FAILED (remote: unknown command)
エラー2:FAILED (remote: Requested download size is more than max allowed)
エラー3:FAILED (Status read failed (Too many links))
エラー4:Target didn't report max-download-size
エラー5:無反応
同じ操作をしているのに、結構違うエラーがポンポンでた。
特に無反応は、焼けてると思って1時間待ったがダメだった。あとからわかったけど、焼くのは数秒で終わる。
ググったら、
・ケーブルを変えてみろ
・違うUSBポートに接続してみろ
・ログインセキュリティ(PINとか指紋とか)をOFFにしてみろ
などの情報があって、全部試したけど、全然ダメだった。
redditとかには、6日前に同じ症状で質問上げている人もいたけど、
「周りのみんなはちゃんとできてるのに、なんで自分はできないんや・・・」
みたいな感じで終わってて笑った。
で、「ケーブル変えろ」とか「ポート変えろ」っていうなら、
PC側をごっそり変えたらどうなるかな?と思って、
macでやったら見事に焼けましたというお話です。
次回は、macで焼いた手順を書きます。